Life for my own use

FIRE準備かなぁ。とりあえずはじめてみる。TBD

厄介!FIREの天敵OMY: ワンモアイヤー症候群

One more year syndrome, a.k.a. OMY, ワンモアイヤー症候群

 

FIREが近づくと現れる厄介な問題としてワンモアイヤー症候群がある。

Financial Samuraiによると、

The “one more year syndrome” is a debilitating syndrome faced by people who want to retire but keep putting retirement off.

Before you know it, the one more year syndrome might turn into five years or even 10 years of still working at the same place. Then you might look back on your life with regret for not having the courage to do something new.

「ワンモアイヤー症候群とは、退職したいのに退職を先延ばしにし続ける人々が直面する衰弱症候群である。

気がつけば、ワンモアイヤー症候群は5年、10年と同じ職場で働き続けることになるかもしれない。そして、新しいことをする勇気がなかったことを後悔しながら人生を振り返ることになるかもしれない。」

 

www.financialsamurai.com

 

副業などでサイドFIRE分としてのキャッシュフローが見込める場合はこのハードルが下がるかもしれない。FIREを目指して米国ETFを毎月コツコツと買い集めたり、401K、ideco、NISAなどもフル活用してある程度まとまった金融資産がありこのペースでいったらそろそろFIREいけるかな?みたいになってきたケースを思い浮かべて欲しい。

この資産が積み上がっていく様子を体感している時はある種の「無敵」な状態だと思う。これは、今月市況が冷え込み含み益が少し減少しても今月の給与でドルコスト平均法でいつもより多く購入できるしラッキー!と感じることができるであろうからである。なんにせよひと月我慢をすれば毎月サラリーが振り込まれキャッシュフローがある状態である。

サラリーマンステータス、つまり雇用主に雇われている状態だとあまり意識をする機会はないと思うが、サラリーマンは、サラリーマンという社会的なステータスがあり、雇用主から毎月のサラリーがきちんと振り込まれる。また健康保険料、厚生年金保険料など雇用主と労使折半してもらえ半分を負担してくれている。

 

「もったいなくないか?」

どのような理由でFIREを目指しているかは多岐に渡りそうではあるが、実際にFIREが近づいてくるとあれだけ無意味で嫌だと思っていたブルシットジョブもなぜか可愛く思えてくる。

「えっと、ブルシットジョブだけどそれだけやっとけばとりあえず毎月給料がもらえるし社会保険料も折半してくれる。こんな仕事でこんなにお金もらえているのを手放していいのだろうか?もったいなくないか?」

こうやって見事にOMYとなっていくのだと思う。

 

ちなみにブルシットジョブについて詳しく知りたい人は、

ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論 デヴィッド・グレーバー

 

私の場合は、これに加え、

「もう一年いたらもっと余裕を持ったFIREになるな。ん?あと3年いたらxxx万円を積みませるからそっちの方がいいかも。あっ、年金や社会保険料まで考えたらやっぱり50歳まで在籍していた方がお得!」

もうどうしようもないくらいなOMYであるw。

 

OMYの克服 mfn's case: How I overcame the OMY.

さて、私はどのようにこの厄介なOMYを克服したのか?

まずは整理をする。何が不安なのか。

 

主な不安要素:襲ってくる不安

  1. 現在の保有金融資産で十分に足りていると思えるか?
  2. 取得済み株式のボラティリティによる短期・長期的な精神的ゆらぎ
  3. USD:JPYの円高・円安、為替変動による含み損益の変動による精神的ゆらぎ
  4. FIREに失敗したらどうするのか

 

1. 現在の保有金融資産で十分に足りていると思えるか?についてだが、ここに不安がある場合は、サラリーマンを継続して十分だと思えるところまで資産を太らせる必要がある。

私の場合はライフシミュレーションを何パターンか実施し人生に必要な費用を把握。また投資元本の利回りが想定よりも悪かったとしても、ある程度は余力資金でその期間を乗り越えられそうかなと思えたこと。また不足分はフルタイムでなくとも働いて補充すればいいかと思えたことが大きかったかも。

 

上記2. 3.の市場の上下動については市場は常に動いているのでこれはどうしようもないことだとはわかっているが下がり幅が大きい時はそれなりにメンタルを削られる。なのでより分散させることでリスクヘッジを試みているはずであると骨太の理論に則っており、長期戦だということを再認識する。より確実なものとしたい場合は元本を増やしてから安全金融資産である債権で元本補償かつ利息受け取りという選択肢をとる。(デフォルトが起こったらそれは仕方がないけど。)

 

4. FIREに失敗したらどうするのか。

ここが一番悩みどころ。

40歳半ばで外資系企業中間管理職からFIREをして失敗3年後に社会復帰をしないといけない場合、アラフィフのFIRE卒業者を雇用してくれる先があるのか?その時の待遇は?ここはどうやったらヘッジができるのか?もう一つ高いポジションを取りに転職してからの方が安心ではないか?

それなら今のところで50歳まで勤めて金銭的な不安を和らげた方がいいのか?

せめて40代前半だったらまだリスクが下がったのに。。。

 

という感じで堂々巡りw。

悩みまくっていたら脳裏に日テレで昔やっていたマネーの虎吉田栄作氏が浮かび、

「ブルシットジョブで人生フィニッシュです。」

と言われた(気がした)。

そこから自分にとって重要なものは何か、自分の感性に正直になってみたところ

 

 

「ワンモア嫌。」

 

 

もう自分の心は、

「クソどうでもいい仕事」はワンモア嫌。早く抜け出せノーモアブルシットジョブ!

といっていることがわかった。

Financial Independenceということは働かないで金融資産などからの不労所得で生活をしていくことだけでなく、自分が本当にやりがいを感じたり、働きたいと思う人やコトに挑戦できる選択をして、5ー10年くらいかけてその挑戦を形にしていけばいいかもしれない。50代半ばで好きなことして生活費の一部が賄えればいいかも。

と思えたことである。またこの考えに寛大なる理解と賛同を頂けたパートナーである妻にも大いに感謝である。(ダメそうだったら日雇いでもなんでも頑張ります。)

 

さて、ここから自分用の人生を謳歌していこう!OMYになった時は自分の心に正直に。でも無理せずに。