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FIRE準備かなぁ。とりあえずはじめてみる。TBD

憲法から眺める人生設計と退職プランの価値観の変化

ブログタイトルも決まったので「少しのんびりとした生活 ≒ Financial Independence, (Retire Early)」のための先立つものハード面の基本のおさらいをしてみようと思う。

 

憲法から眺める人生設計と退職プランの価値観の変化

 

日本国民の三大義

こちら言わずもがな、教育の義務、勤労の義務、納税の義務であるが、義務教育以降、憲法の条文を読むこともないので、改めて眺めてみる。

 

以下、衆議院のWebサイトからの引用。

日本国憲法

www.shugiin.go.jp

〔教育を受ける権利と受けさせる義務〕

第二十六条 すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する。

2 すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。義務教育は、これを無償とする。

 

〔勤労の権利と義務、勤労条件の基準及び児童酷使の禁止〕

第二十七条 すべて国民は、勤労の権利を有し、義務を負ふ。

2 賃金、就業時間、休息その他の勤労条件に関する基準は、法律でこれを定める。

3 児童は、これを酷使してはならない。

 

納税の義務

第三十条 国民は、法律の定めるところにより、納税の義務を負ふ。

 

憲法について普段意識することはないので、改めてみると新鮮である。

なんで、憲法を思い出したかというと、従来の価値観(今もそうかもですが)を準えると、

 

教育を受けたのち、勤勉に働き、納税をして、65歳(70歳)まで勤勉に働き、納税をして、そこから引退し、年金をもらって今までの努力の成果を第二の人生(余生)を楽しみましょう。

 

と言ったような憲法の国民の三大義務に則した人生設計が基底となって大多数の人がそれに沿った生き方をしていたのではないだろうか?

 

 

Investopediaによると

www.investopedia.com

What Is Financial Independence, Retire Early (FIRE)?

"FIRE(Financial Independence, Retire Early)とは、極端な貯蓄と投資を行い、従来の予算や退職プランでは不可能なほど早いリタイアを目指す人々の運動。

ヴィッキー・ロビンとジョー・ドミンゲスによる1992年のベストセラー「Your Money or Your Life」は、この運動に参加する人々が使うコンセプトの多くを広めた。FIREという言葉や頭字語の起源は不明だが、この言葉はこの本の核となる前提を体現するようになった: 人々はあらゆる出費を、その支払いに要した労働時間数で評価すべきである。"

 

とある。要するに従来の退職プランよりも早くリタイアをしようというものであろうと思う。

個人的に面白いなと思うのは、日本だけでなく米国やその他の国(多分)でも今までの人生・退職プランの見直し的なムーブメントが起きていることから、多少の差異はあれど人間としてのファンダメンタルは同じであり、人間的な欲求は人種や国籍などではあまり変わりがなさそう。また従来の定年制の価値観からの多様化が多くの場所で起こっているのではないかという点である。

 

ーーー

基本理論についてのおさらい

書籍、雑誌、Web記事、有識者などから色々と情報がありふれているのでもうどこで聞いたのかすら覚えていないのだか、FIREを実践もしくは目指している人はすでに既知なものだろうと思うので記憶に残っており、骨太っぽいのを列挙してみる。

 

25倍の法則と4%ルール

年間支出の25倍の金融資産を年利4%で運用しつつ、増えた4%分を切り崩し生活する。(金融資産の平均成長率がg%で物価インフレ分r%を差し引いたうんぬんみたいな説明も見た気がするが、面倒なので割愛。)

 

退職金の節約:持続的な取り崩し率の選択 (Retirement Savings: Choosing a Withdrawal Rate That Is Sustainable)

通称トリニティスタディ。株式を含むため不規則に変動する引退者のポートフォリオからの「安全な引出し率」を究明の研究。4%ルールの元ネタ。

論文がPDFで閲覧できそうなので、興味がある方はこちら

 

アップデートver.はこちら。

thepoorswiss.com

 

『21世紀の資本』トマ・ピケティ

r>gの元ネタ。r: 資本収益率, g: 経済成長率

この頃は富の不均衡、格差に焦点が当てられていたと思うけど、まぁ投資している人としていない人では格差が広がる的な感じなので、私は、投資しましょうという理解にしておく。

 

『私の財産告白』本多静六

四分の一天引き法と有望な事業への株式投資

今風に解釈すると、入金力を高めてETFを買い続けるみたいな感じかも。

 

他にもFIREの種類分けとかFP的なライフシミュレーションとかアクティブファンドとパッシブファンドの比較研究や社会保険料も含めた示唆などもある。必要に応じて調べればいいかなと。

 

要するに色々と有用な情報はあるので、必要に応じた取捨選択をしながら

1. Income(収入) - Expense(支出)>0

2. Savings(貯蓄) - Expense(支出)>0

3. 上記1. 2. の組み合わせ Income(収入)+Savings(貯蓄) - Expense(支出)>0

を達成できればよいことになる。

 

1. は運用型であり、支出の25倍の資産を金融資産4+%の運用で回していく。

e.g. 1億2500万円を4%で運用できると年間500万円(税込)

2. は貯蓄型であり、寿命分の貯蓄を作り支出に当てていく。

e.g. ざっくりと年間500万円の支出で60年生きると3億円くらいは必要。

3. は組み合わせなので割愛。

 

基本的には資産運用は資産運用でやりつつ、生活費が足りなくなったら貯蓄から取り崩すかアドホックかパートタイムジョブみたいなもので不足分を補うのが汎用性に富むと言える。

 

基本理論はこんなところであろうか。

これから我が家は3. Income(収入)+Savings(貯蓄) - Expense(支出)>0で回していくことになりそうだ。